お知らせ

6月22日改選後初の中野区議会が開会しました

6月22日(月)、中野区議会第2回定例会が開会し、議員の一般質問に先立って、中野区長の「行政報告」がありました。

今後の方向性として大切な視点がたくさん盛り込まれていました。
中野区ホームページ「区長の発言」にすでに掲載されていますが、一部「抜粋」でお伝えます!!
あくまでも、個人的な主観に基づき大事だと思うところを抜粋させていただきました。

24日からこの行政報告に対して等の一般質問が行われます。

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◎「中野区基本構想」及び「新しい中野をつくる10か年計画」の改定

 中野区では今、そのPDCAサイクルの根幹となる中野区基本構想と新しい中野をつくる10か年計画の全面改定作業を行っています。基本構想は中野区の将来を展望して区が目指す将来の姿を明確に描き、10か年計画では、それに向けての区の戦略的な取組を計画化していきます。

 既に、基本構想審議会からは、基本構想に盛り込むべき考え方についての答申を頂いています。現在は区の内部での論点整理を進めているところですが、今後、議会や区民の皆さんのご意見も踏まえて、更に議論を深め、今年度中には新たな基本構想を議会に提案し、新しい中野をつくる10か年計画の策定へと進めて行きたいと考えています。

◎「全員参加型社会」の実現

 (高齢者、女性、障害のある人、若い人の就労について触れた後)
 支える側、支えられる側と言う垣根がない「全員参加型の社会」をつくり出すことが必須の社会の姿になると思います。
 全員参加型社会の構築に向けて、区がこれまで取り組んできた、雇用や幅広い社会参加の機会充実、健康寿命を延ばすための健康づくりやスポーツ振興施策などについて、大きなつながりの中で再認識し、再構成していくことが必要であると思います。

◎ 地域支えあいの推進

 中野区は先進的に地域支えあいの仕組の構築を進めてきました。

 地域で誰もが安心して暮らし続けられる支えあいの地域社会づくりをすすめることも極めて重要な課題です。医療・介護・福祉の専門的な機能と、町会・自治会を中心とする幅広い区民の公益的な活動との連携をつくっていくことが求められています。健康づくりや地域活動への参加など地域ごとの仕組を強化し、中野区ならではの地域包括ケアシステムを構築して行かなければなりません。

◎健康で安心して暮らし続けられるまちの実現

 健康で安心して暮らし続けられるまちづくりにおいては、特定のスポーツを行わずとも、たとえば、買い物など、日常生活のなかで、体を動かす要素が盛り込まれ、歩いて暮らせる、意識せずに歩行量が増えるスマート・ウエルネスシティの考え方を取り込むことも検討の一つとして考えて行きたいと思っております。
 
高齢者が適切なサービスを受けながら、暮らし続けられるまちを構築するにあたっては、自らの資産を有効に活用して、サービス受給の対価を生み出していくことも検討する必要があると考えており、リバースモーゲージの仕組の検討や、新しい不動産活用の仕組の創造が必要であると考えております。

 さらに、安心安全なまちづくりに向けた取組も欠かせません。建築物の耐火、耐震性の向上や避難路の整備や安全確保、大規模公園の整備を中心とする広域避難場所の安全性の向上など、ハード面の施策を着実に進めるとともに、避難時に支援が必要な方々の増加が見込まれる中で、いつ起きても不思議でない災害に対して、地域の支えあいによって適切な避難行動が行える、災害時避難行動要支援者の避難の仕組を急ぎ構築してまいりたいと考えております。

◎真正面から出生率の向上に取り組む

 区は、子育てしやすい環境づくりと言うことについて、これまで極めて優先順位の高い施策として取り組んで来ましたが、

子育て支援の追求から、さらに踏み込んで出生率の向上へと目標を明確化して取組を進めるためには、これまでにない創意工夫が必要です。

 今年度から子ども・子育て支援新制度が始まりました。中野区としては、保育所や学童クラブの待機児対策を強力に進めていくことはもちろんですが、幼稚園などそのほかの施設を利用する方との負担の公平化を図り、適切な保護者支援によって安心して子育てができる環境を作っていくことや、新たな母子保健相談事業を実施いたします。妊娠出産から、子育て期の支援について、ライフスタイルにかかわらず、子育て家庭が孤立することのないように、ワンストップで切れ目のない支援の仕組をこの中野から発信して行きたいと考えています。

 今回、まち・ひと・しごと創生総合戦略の一環として、取り組んでいる2割のプレミアム付き商品券の発行にあたっても、子育て世帯への優先頒布を実施するなど、機会をとらえた多様な子育て支援への取組を始めているところです。

 また、女性が働き続けられる環境づくりも必要です。子育て支援の充実とともに、職場では長すぎる労働時間を改善し、家庭では家事・育児の負担を共有する。育児休業の普及・充実や、育児などのために仕事をいったん辞めた人でも、雇用や待遇などで不利にならない雇用環境の整備を行う。また、区としては仕事と個人生活の両立が行いやすくするため、職住近接のまちづくりを進めていくことが必要であると考えております。

 財政力まかせの消耗戦のようなバラマキに陥らず、持続可能で、かつ効果のある本当の意味での知恵を生かした取組を創造していくことで、結果として中野のまちに人が引き付けられ、更に人口が増加していくような取組が必要であると考えています。

◎地方との連携による相互発展

 中野区ではこれまで「なかの里・まち連携」でのつながりや、青森市との交流、東日本大震災以降、職員を常駐派遣し、復興への協働を進めている4つの自治体との連携など、地方の自治体との連携・交流を他に先駆けて進めてきました。人、経済、文化、環境などの交流を重ねることで、交流から、長期滞在、2地域居住や移住など、相互の経済活性化と発展に繋がるような、交流の進化を目指して行きたいと考えています。

 私は、5月30日、31日に秋田市で行われた、「東北六魂祭」に参加して、東北6市の市長との交流を深めてまいりました。このイベントは、東北6県の県庁所在都市が連携して、東日本大震災からの復興と東北の地域振興を発信するものです。中野区と青森市の交流がきっかけとなって、特別区全体と東北6市との連携が実現しました。23区の区長会として、このイベントに協賛するとともに各区役所でイベントの広報を行い、

今回の東北六魂祭のような、次への広がりの可能性を持つ取組を中野区発で実現したことは大きな成果であったと考えています。今後とも、区と地方自治体との連携によって、日本が直面する課題解決につながる、新しい日本の発展モデルを中野から発信してまいりたいと考えています。

◎グローバル時代に即したまちづくり

 中野駅周辺のまちづくりにおいては、世界規模で事業展開されるようなビジネス空間、交流空間、生活空間を実現し、躍動的な経済活動が行われるよう、必要な周辺機能を具体的に見定めた基盤整備を行い、都市機能が集約し、合わせて最高の住環境も提供している姿を目指して取組を進めてまいります。区役所・サンプラザ地区の再整備にあたっては、その実現を担保するために、事業構築段階から適切な民間事業者の参画を得るため、二つの企業グループを事業構築のパートナーとして選定し、着実に計画づくりを進めてまいります。

 一方で、西武新宿線沿線まちづくりも次世代の骨格を形成する極めて重要な取組です。既に西武新宿線においては、連続立体交差化の工事が始まっており、沼袋、新井薬師前の両駅周辺のまちづくりについて、地域のまちづくり検討会からの提案を踏まえ、生活の拠点、集積を生かした魅力の向上を図れるよう区としての整備方針を早急に作り上げたいと考えています。さらに、事業化が決定していない、野方以西の区間についても、引き続き事業化に向けた関係各方面への働き掛けを強力に進めたいと考えております。

 さらに、首都高速中央環状線の整備により、中野区は国際ハブ空港への機能向上を目指す羽田空港から約20分と交通利便性が大きく向上しました。今後、品川駅を始発とするリニア中央新幹線の開業が実現すると、中央環状線の役割がより大きくなっていくことが考えられます。中野坂上、東中野の今後のまちづくりもこれを踏まえたまちの発展を視野に、あり方を模索していく必要があると考えております。

◎オリンピック・パラリンピックで作り出すレガシー

 東京都は東京オリンピック・パラリンピックの成功を通じてさまざまなレガシーを形成し、世界一の都市・東京を作り上げるとしています。

 その一つは、健康づくり・スポーツの意欲醸成があります。超高齢社会を迎えて健康寿命を少しでも伸ばしていくことが、社会的コストの軽減につながります。大会開催を契機として、スポーツ活動への参加機運を盛り上げていかなければなりません。

また、障害者スポーツについても、パラリンピックの開催を契機に、障害に対する理解の促進や、誰もが支障なく活動できる環境整備につなげ、ユニバーサルデザインに基づくまちづくりを中野の魅力のひとつとして位置付けていきたいと思います。

 また、これに合わせて、増加していくスポーツ需要にこたえる受け皿の整備も急ぐ必要があります。地域で気軽なスポーツ・健康づくりが楽しめる、四か所のスポーツ・コミュニティプラザを整備し、地域スポーツクラブの本格的立ち上げを行うとともに、老朽化した中野体育館を平和の森公園内に建て替えることを検討し、インドア、アウトドアのスポーツに対応できる機能を持った公園として、活発に活用されるよう進めてまいりたいと考えています。

 都市観光も本格化していくことが必要です。

中野らしい都市型観光の形を作り出していく必要があると考えています。

 グローバル化が進む中にあっては、多様な価値観をもった人々が、地域のコミュニティの中で生き生きと暮らせるようなまちづくりを目指す必要があります。区民の国際理解や、交流の機会を充実させていくとともに、子どもたちへの国際理解教育の充実も重要な視点であると考えています。

◎ICTがもたらす、新しい行政サービスの形

(ICTとは、Information and Communication Technologyの略で、インターネットなどの情報通信技術のことをいいます。)

 今年度から開始されるマイナンバー制度は、
積極的なサービス提供が可能になります。

これまで区役所に赴く必要があった行政手続きの大部分が自宅に居ながら完結できるように、あるいはコンビニエンスストアなどで簡単に手続きできるように変えていくとともに、きめ細かい行政サービスについては、必要な区民に直接お届けするアウトリーチ型のサービスにシフトしていきます。

 また、ICTの進展によって、様々な公共的な機関が、機械判読に適した二次利用が可能な形で情報を公開し、民間活用を促進して、新たなサービスの創造による区民の利便性の向上を図る「オープンデータ」の取組の推進が注目されています。区が持つ様々な情報についてこの「オープンデータ化」を進めることによって、区民生活の質の向上につながる様々なサービスが、民間の手によって創造されることに繋げていきたいと考えております。

 中野区は現在、区役所の移転建替えの計画に着手をしています。ICTがもたらす、新しい行政サービスの形を十分にとりこんだ、新しい時代の区役所づくりを進めてまいりたいと考えております。

◎持続可能な区政運営のために

 区民に価値の高いサービスを提供し続けるためには、持続可能な財政基盤を確保することが必要です。

区有施設の多くは老朽化が進んでおり、今後、建替えにあたって、膨大な財政負担が伴うことが予想されています。これまでどおりのサービスの提供方法を踏襲してサービスを拡大していくことは困難です。将来を展望し、現在行っているサービスを、新しい時代に即したサービスの在り方に見直していくことが必要です。現在、区有施設で行われているサービスの在り方についても、見直していくことによって、将来にわたって価値の高いサービスの提供を目指していきたいと考えております。

 PDCAサイクルの不断の実行により、我が国の将来像を見据えた取組をこの中野から発信していきたいと考えます。

 以上、区議会議員各位におかれましては、区政運営にご理解をいただき、それぞれのお立場から区政の前進にご協力賜わりますようお願い申し上げ、結びとさせていただきます。

(注意)本文は、口述筆記ではありませんので、表現その他若干の変更があることがあります