お知らせ

今期最後の定例会が終わりました

SNSばかりに投稿し、ブログの投稿が久しぶりになってしまいました。

3月15日金曜日、第1回定例会が終わりました。

酒井区長が就任されて初めての予算は、かなり危惧するところも多い予算案でありましたので、厳しい意見をつけたうえで賛成をしました。

また、今回の定例会で最後の最後に、平和の森公園再整備工事の契約変更議案が区より提出されました。普通ならあり得ない最終日の議案上程でしたが、改選前ということで「継続審査」をすることはできないため、採決する選択肢しかありません。いったん本会議を休憩したのち、総務委員会が開かれて議論し採決、その後また議会運営委員会を開き、本会議を再開してこの議案の採決が行われました。

結論から言うと、本議案は、賛成少数(賛成19、反対20、退席1)で否決されました。

酒井区長の政策に対して是々非々の立場である我が会派は、昨年秋より変更の中身について真剣に考え、議論をしてきました。しかし、変更案が決まり報告されたのは2月の初旬で、その前の1月には小中学校に対して、「平和の森公園に作る予定だったトラックをつくらないと支障はあるか」とのアンケートを取っていました。

そのアンケートを取ったのは、中学校10校、小学校は近隣の5校のみで、そのうち回答数は中学校で9校、小学校は2校であったというのです。(なぜこんな中途半端なアンケートを取ったのでしょうか)

 そして、さらに、この回答の中で、公園にトラックを作ってもらわないと活動に「支障がある」と答えた意見がなんと12件ありました。 

アンケートの回答に「支障がある」という意見が出ているにも関わらず、これに対する真摯な回答をせず、さらに、変更案に対しては説明会を2回開いただけで、パブリックコメント手続き※も行わずに、変更をしようとしました。

※パブリック・コメント手続きとは、行政が公衆の意見を聞いて、それを考慮しながら最終決定を行う仕組み。

中野区自治基本条例には、広く区民が公共の用に供される大規模施設の基本的な計画の策定および改廃においては原則としてパブリック・コメント手続きを行うものとすることが定められている。

ただし、迅速もしくは緊急を要するもの、軽微なものまたは区長に裁量の余地のないものについては、パブリック・コメント手続きを行わないことができる としている

今回の変更案は、基本計画の時に定めた「コンセプトから変える」という大幅な計画変更にあたるものでした。そのため、基本的な計画の改廃にあたります。

 条例の中に、パブリック・コメントを行わないことができる規定(ただし書き)があり、区はこのただし書きを適用してパブ・コメを省略した、と答弁。その理由として、「緊急を要するものだから」と言っていました。

 しかし、「緊急とはどういうことか」と質すと、「工事を止めているので早く再開したいから緊急にあたるものと考えた」とのこと。「区が勝手に止めたのではないか、それを早く再開したいから緊急を要するとはどういう判断か」との問いにも、担当の答えはしどろもどろであり、全く明快な答弁はできませんでした。

 担当者や区長は、区の「法務担当」にもこの解釈について相談もしていないとのことで、勝手な解釈でしかないことは明白となりました。

 未来ある子どもたちの体力の向上を願って、少数の声かもしれませんが、部活動の練習程度の利用で使わせてほしいという願いにも答えず、条例に定めた手続きも無視をして、区民の幅広い意見を聞くこともなく提出されてしまった議案には、どう考えても賛成することができませんでした。

  酒井区長の一丁目一番地の選挙公約は、「区民の声を聴く」ということであったはずです。 「形骸化した自治基本条例を再生する」と言っておいて、条例の区民参加の手続きすら怠ることには私たちは賛同できませんでした。

  区は、このような事例は今までにはなかったと明確に答弁しており、前代未聞の区民の声を聞こうともしない姿勢は、きわめて自語相違になってしまいました。

  しっかりとした理念や基本計画にもとづいて、しっかりとした手続きを踏んでいればよかったものですが、今回はあまりにも無策で安易なやり方のため、否決をさせていただきました。

 立憲民主党は、自分たちがこれまで賛成をし、議決をしてきたことを今回変更するにあたっての言い訳に終始し、単に「直近の民意の反映だ」と言いはりました。某無所属議員も、「あの時はよく分からずに賛成したけれどやっぱりこっちのほうが声が多いので」と言う無責任な発言。共産党も、自公に対して、「区民の声を踏みにじる暴挙に審判を」と言いますが、変更案に対する一般区民の意見が聞かれたのは、説明会に来た37×2回、延べ74人でした。

 そもそも、行政の判断基準とは、意見募集をした際に意見の「多い・少ない」で判断しているわけではないと思います。

 意見交換会に来て意見を言う方たちもいれば、方向性に賛同しているので意見を言わなくてもいいと安心している方もいます。また、そこで出た意見の主旨が不安であれば、不安を払拭する説明や修正をしたうえで再度説明をするということもあります。

 議会でもそうでした。今回の公園内に整備するトラックやバーベキューサイトについては、危険に対する不安の声やマナーやルールの疑問があり、それに対してさまざま当初案からの変更や、利用の仕方や範囲を限定的なものにして運用するとの答弁もありました。

 その経過の中で、区民の声を聞いて変更したものがいくつもありました。

例えばトラックは、「トラックにも利用ができる園路」として年間30回程度の部活動の練習などに使うだけを想定しているとしたり、当初草地広場のど真ん中に置く予定でいたものを草地広場南側に寄せることにした事が示されたり、バーベキューサイトについては、西側に寄せる変更を行い、利用も団体で登録制、有料としたいとのことで、ごみの持ち帰りなどのマナーを守らない団体には利用させないなどの運用を検討すると言われていました。ベストではないけれど、ベター。しかも、当初から随分と変えてきたプロセスを考えても、大方の区民は納得をしてくださったと感じています。

http://koudayuriko.com/blog/20180403_000303.html

 私たちは、不安や疑問にはきちんと答えるべきだと思い、私たちの接する区民には説明をしてきたわけです。

このような条件をつけたうえで、当初の議決に臨みましたが、当時、賛成した立憲民主党や都民ファースト、無所属の方々は、そういうプロセスを踏まずに、ただなんとなく賛成をしていたのでしょうか。

  今回、区もきちんと汗を流し、変更の議案を出す前に、区民説明会を開催するだけではなく、幅ひろい意見を聞くパブリック・コメントを行って、今回の案に対する不安や疑問をお持ちの方へも真摯な対応をしてほしかったと非常に残念です。

 どう言い訳をしても、区民が区政に参加する機会を奪った強引な進め方はダメです。区政史上に先例として残ってしまいます。

  ユニバーサルデザイン推進の考え方にもとづいて、少数意見も大切にする、多様な生き方を受け入れる素晴らしい中野区をぜひ皆さまと共に築いていきたいと思います。

  

【公明党反対討論の全文】

上程されました第39号議案、「平和の森公園再整備工事請負契約に係る契約変更」について、公明党議員団として反対の立場で討論を行います。

本議案は平成28年に区が策定し、平成31年7月完成を目指し工事を行っている「平和の森公園再整備計画」を大幅に変更することに伴い、契約金額の変更を行うものです。

反対理由を申し上げます。

1つ目は、自治基本条例に定められた区民参加の手続きが経られないまま議案が提出されたことです。中野区自治基本条例第14条には「行政運営への区民の参加の手続は、行政活動の内容、性質及び重要性に応じ、個別意見の提出、意見交換会、パブリック・コメント手続等の執行機関の定める適切な形態及び方法によるものとする。この場合において、次に掲げる事項の決定については、原則として、意見交換会及びパブリック・コメント手続を経るものとする。」とあり、意見交換会及びパブリック・コメント手続を経るものとして、(4)広く公共の用に供される大規模施設の建設に係る基本的な計画の策定又は変更と示されています。

本議案の元となる「平和の森公園再整備基本計画」の変更は、意見交換会、パブリック・コメントの手続きを経て、議会で議決を行ったものです。今回示された平和の森公園再整備第二工区の内容変更は、大幅な変更であり、明らかに計画の変更です。

区もそのことは認めていますが、今回は「中野区パブリックコメント手続きに関する規則」第3条ただし書き、「迅速もしくは緊急を要するもの」に該当しているため、パブリックコメント手続きを行わないと答え続けています。

このただし書きは自治基本条例制定以来一度も使われたことはない、と区側が応えたとおり、区民参加の手続きの機会を奪うことは許されず、その活用に当たっては慎重に慎重を重ねて判断を行うべきでした。

区はこの間自ら3ヶ月にも渡って工事をとめておきながら、開園が遅れることにより利用者に与える影響を避けたいことを緊急を要する理由とされたこと、また、初めてのただし書きの利用であるにもかかわらず、今回の条例及び規則の運用について、法務担当に確認すら行っていないことは、到底理解できるものではありません。

慎重さを欠いた今回の運用により、今後の区政運営に当たって、区民参加の手続きが形骸化していくことを恐れます。

2つ目は、子育て先進区と多様性の共存を掲げる酒井区政にも関わらず、子どもたちの健やかな成長を願う区立小中学校の意見に耳を傾けていないことです。

区は草地広場等の利活用に関する関係団体等への意見聴取結果について草地広場内に300メートルトラック及び100メートルコースの必要性、その他草地広場内の利活用について、関係団体等への意見聴取を行いました。

300メートルトラック及び100メートルコースを整備しない案について意見聴取を行ったところ、活動に支障があると答えた団体等からの意見は12件あり、その中には区立小中学校の意見も含まれていました。

活動に支障があるとした区立小・中学校からの意見として、「具体的な陸上等の競技力の向上、イベント開催等ができず飛躍的な発展ができない。」「300メートルトラック等を整備しない場合、体育的な活動が制約され、小学校陸上大会のような行事を構築することも不可能となる。」「陸上競技において、本格的な練習の場として活用できる。現状では区内の公園で本格的なトラックが整備されているところはないので、整備が必要である。」とあったにも関わらず、区はその声には耳を傾けず、平和の森公園整備について意見を聞いておきながら、「小中学校の部活動等の練習場所となる運動施設の整備については、今後の中野区基本計画の策定等において、検討していく。」と答えをはぐらかしています。

子育て先進区を目指すとは思えない、学校と児童生徒に対しての不誠実な対応は見直し、少数ながらもトラック整備を願う声にも真摯に対応し、既存の利用者と新たな利用者との共存を図ることこそ区の役割であり、区民の声を聞くとの酒井区政のあるべき姿ではないでしょうか。 

慎重さと、誠実さを欠いた本議案には、賛成できないことを申し上げ、反対の討論といたします。