甲田ゆり子です。

本日夜、中野区立商工会館会議室をお借りして、同期の(他区も含めた)議員数名で、日本薬物対策協会の小倉さん、馬崎さんを講師に迎え、薬物の恐ろしさについて学ばせていただきました。

今日のお話は本当にショッキングでした。

麻薬、覚せい剤の恐ろしさは当然のことながら、一度やってしまった人が抜け出すことの大変さと、抜け出せた後にも数年も経って「フラッシュバック」ということがあると伺いました。

それは薬物の影響で、普通に生活していたはずの人がある時突然、幻覚などの症状が現れ、自虐行為に陥る人もいる、ということです。

さらに、精神疾患と称して薬物漬けになっている実態や、その副作用等がいかに恐ろしいかなども学びました。

精神科の病院を「治療を終えて退院」した数が、日本で1か月200人であるのに対し、「死亡して退院」する人の数が1か月で1,882人もいるとのこと。

また、日本で最も売れている、ある抗うつ剤の年間売上げは、約600億円。しかし、この薬の副作用は96もあり、その中に「基礎疾患の悪化、自殺念慮、自殺企画、他害行為、攻撃性、錯乱、幻覚・・・」などとあり、これら副作用の発現率は68.5%たといいます。

そのうち「自殺したくなる」という副作用の発現率は0.32%だそうです。

263万人の人が服用している薬なので、その0.32%というと、実に8,400人もの人が毎年、自殺の危険にさらされている。と。

こういった薬の副作用が日本で年間3万人もいるという自殺の原因のひとつになっているのではないかと思われます。

実際、自殺した人のうち90%が精神科に通っているというデータもあるそうです。

確かにメディアも無視できなくなってきて、日本の各新聞も「治療薬 自殺手助け」などと書くようになっています。

精神的な病だけでなくても、「薬」というものはもともと人間の体にとって異物であり、飲み合わせが悪かったりすれば、思ってもみない副作用も起きるというのです。

うすうす気づいていながらも、薬に頼るしか方法はない、医師の言うとおりにすれば間違いない、と思ってしまっている現状が蔓延していますが、このままでは日本全体が無意識に薬物中毒に犯されていきかねません。

「知らないということは恐ろしい」と改めて思わせられる勉強会でした。

今日をスタートにこれからさらに学んでいきたいと思います。

それにしても、講師の方は、本業を持ちながらもボランティアでこのような講演活動を各地で展開されていました。

薬物の恐ろしさを知ったが故に、不幸な人を少しでも一日でも早く救いたいという信念のもとの活動。本当に頭が下がります。

私利私欲とは真逆の、利益を追求しない行動こそが本当に信頼できるものであると感じました。

教えていただいたことを少しでも役立て前進させていけるよう、頑張ります!

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