同僚議員ととともに、新宿区戸山ハイツの1階にある「暮らしの保健室」を視察させていだきました。

戸山ハイツは3000世帯の住人のうち、高齢化率が現在約52%。1年間で4%も上がったそうです。

この「暮らしの保健室」は、一人暮らしなどの高齢者が、いつでも気軽に立ち寄って、お茶を飲みながら病院で聞けないようなことやどこに聞いていいか分からない悩みを相談できるところです。

白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーションの統括所長である看護師の秋山正子さんが、訪問看護の豊富な経験と知識を生かし、立ち上げた地域の高齢者のオアシスともいうべき保健室。

私は、昨年、秋山正子さんの講演をお聞きして地域包括ケアシステムの質問をしました。

高齢者が介護の制度に乗るまでの期間、地域と医療、介護を繋げる役割を果たすこのようなサロン的保健室の存在は今後ますます重要です。

専門家である看護師さんはもとより、整体師が参加したり、地域包括支援センターの方が来てくれたり、がんの患者家族の相談窓口も開設しており、ボランティアの皆さんも生き生きと頑張っていらっしゃいました。

まさにこれこそが、地域包括ケアシステムの縮図であると実感しました。

行政がこのような場の提供をするためには莫大な予算がかかります。継続、維持をはかるために、様々な努力を重ねていらっしゃることも教えていただきました。

中野区ならではの資源を活かして今後どのように展開をしていくかが考えどころです。

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