今年度(平成27年度)中に作ることになっていた平和の森公園の再整備構想(案)が1月29日(金)に開催された定例会閉会中の総務委員会、厚生委員会にて報告されました。
これもあくまでイメージではありますが、初めて「イメージ図」が示されました。
これまでは、東京都の下水処理施設の上には建物が建たないのでは、ということから、体育館を建てるとしたら少年スポーツ広場しかないと思われていました。しかし検討の結果、また、議会でも強く要望してきた未開園区域の利用により、地下は(将来的に下水処理施設が拡張できるよう)空洞のままで、地上に体育館を建てる工法でいくこととなったようです。
そうなると、少年スポーツ広場に建物が建つということはなくなり、この部分の埋蔵物調査がされずに済みます。よって、速やかに体育館の建設に着手することができると思われます。ということは、体育館を頻繁に利用されている方々にとって一番の懸念であった、体育館閉鎖期間も縮めることができます。
さらに、公園の向かい側にある国家公務員宿舎のうち、すでに取り壊しが決まっていた北側の2棟の部分について、(これまでの利用計画では、民間に売却をしてもらい優良な住宅を誘致することになっていましたが)ここを中野区に払い下げてもらい、公園の拡張用地として整備することができるようです。そうすれば、これも懸念であった駐車スペース等を確保することができます。
未開園区域を利用することにより、さらに草地広場を広げることとなり、憩いの場も拡充されます。幼児も安全に遊べます。
ウォーキング・プロムナード(散歩道)空間の再整備、親水機能の拡充や体育館内への平和啓発機能の設置なども実現するようです。
私は、人々がもっと交流できる公園・体育館にすることが平和機能の拡充であると訴えてきました。
樹木もそれほど削減されず、景観の骨格となるみどりを残しながら、手入れをしていなかった既存樹木を整理し、四季を感じられる落葉樹や草花を補植。また、ケヤキ並木のプロムナードを保全し、かつ延長させるとのことです。
防災機能については、帰宅困難者の一時滞在スペースとして、また、警察・消防・各種支援団体・ボランティア等の活動拠点としても利用されるため、中野区全体の防災機能が向上します。既存防災樹林も保全されます。
概ね良い形になってきたのではないでしょうか。
まだまだ、具体的な部分については、これからです。
2月26日から3回にわたり、まずは区民の皆様からのご意見をいただく場としての区民説明会も開かれます。
是非、皆さまのご意見をお寄せいただき、より安全で使いやすい公園へと発展させていきましょう。
(参考)
今後の予定
平成28(2016)年3月 基本計画(素案)策定、意見交換会開催
平成28(2016)年4月 基本計画(案)策定、パブリックコメント実施
平成28(2016)年5月 基本計画策定
平成28(2016)年6月~ 基本設計・実施設計
平成29(2017)年度~ 工事
平成31(2019)年度 開設