2018年2月28日、平成30年度予算特別委員会・総括質疑の中で質問した内容です。

○甲田委員 次に5番、公園の整備について伺います。公園の整備については、平和の森公園と哲学堂公園について伺います。

 一つ目に平和の森公園の再整備について伺います。3年前より議会でさまざま議論を積み重ねてきた平和の森公園の整備について、現在、多目的広場側の工事が進んでおりますが、区民の皆さんが不安に思われていることについて再度お聞きしておかなければならないと思い質疑をいたします。

 まず、公園内の防火樹林帯について伺います。公園西側の住宅密集側の区域における樹林帯については、伐採の予定はあるのでしょうか、伺います。

 

○千田都市基盤部副参事(公園担当) 公園の新たな整備に伴い、支障となり伐採する樹木の予定はございません。しかし、防火樹林帯が防火機能を発揮するためには、樹木が健全で元気である必要があることから、枯れ木や不健全樹木の伐採と植生環境の健全化を図るための間伐を行っているところでございます。

○甲田委員 次に、公園全体の樹木伐採の本数について伺います。高木、中木は全部で何本中何本切る予定なのでしょうか、あわせて、間伐というものがあると伺っておりますが、間伐というのはどういうもので、何本の予定なのか。さらには、低木についても御説明をいただきたいと思います。実施設計を見させていただきましたが、ここには第1工区で5,148株、第2工区で1万2,385株となっております。全部で1万7,533株ということですが、この株ということについても説明をお願いいたします。

 

○千田都市基盤部副参事(公園担当) 中高木は木の高さ2.5メートル以上の独立した樹木のことで、今回の公園施設整備に当たって支障となる伐採予定樹木の本数は、現段階で約250本でございます。また、樹木が元気でいられるよう植生環境の健全化を図るために行う間伐については、枯れ木や不健全樹木の対処とあわせて行っており、その予定本数は約220本でございます。なお、公園全体の中高木の本数は約1,300本でございます。また、今回の整備では、中高木を約350本補植する予定としております。また、低木に関してでございますが、正確な株数を把握することが困難であることから植栽面積で管理を行っているところでございますが、撤去予定面積は無秩序に広がってしまった実生木や地被類も含めて約3,300平米でございます。実施設計において低木類の撤去量を1万数千株と算出しているところでございますが、それは植樹帯撤去費を算出するために、平米当たりの単位数量から低木類の設計撤去量を算出したものであり、それを本数に変換して、中高木の伐採本数と混同することは妥当ではないと考えているところでございます。

○甲田委員 ありがとうございます。次に、植栽計画について伺います。私は、昨年6月の一般質問におきまして、「公園再整備基本設計の中で示されている四つの大きな方針の一つには、『既存の森を継承し、四季を彩るみどり豊かな公園 既存の豊かな水辺と緑を継承しつつ、花や実のなる植物を植えることでより四季を楽しめ、かつ多くの生き物と共生する健やかな自然を次世代へ引き継ぐために適切な管理を行います』とあること」を紹介し、「これはまさに生物多様性の回復・保全に配慮した森づくり、森の再構築、再創造をしていくことがうたわれていると考えますが、こういったことが周辺住民をはじめとする区民にあまり伝わっていないと感じます」としまして、そして、このコンセプトを生かすものとするため、専門家による公園内の動植物調査をもとに作成した設計であることを周知してはどうかとの質問をしました。区長は、「完成後のイメージがより深まり、多くの区民が楽しみに思ってもらえるような情報発信を行うことについて、建設事業者と協議をしてまいりたいと思います」という答弁をされました。現在、工事も進む中で、多くの区民が楽しみに思っていただく発信はいつされるのかと思ってお待ちをしております。

 生物多様性、共生のコンセプトをどのように具現化したのでしょうか。植栽計画を明確に具体的に答えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○千田都市基盤部副参事(公園担当) 今回の植栽計画の例でございますが、例えば少年スポーツ広場の西側部分では花の咲く高木が桜と梅、低木ではアベリアのみで花のない時期があり、訪花する昆虫も限られる現状にございますが、今回の整備でガマズミやウツギ、ヤマハギなどを補植することで、多くの時期に花を鑑賞できるようにするとともに、訪花性昆虫の多様化、増加を見込むような整備を行っております。また、草地広場北側の雑木林部分では、垣根状となった低木が壁となり視界を妨げ、林床も暗くなっている現状にございます。そういった環境の中、林床に光が入り込むように低木を減らし、草本層の発達を促すことで、林縁から草地へと連続するエコトーンを形成し、草地性の昆虫類の生息やホウジロ等の鳥類の餌場、また隠れ場所としての利用を見込むような整備を行っているところでございます。

○甲田委員 よくわかったような、わからないような計画ですけれども、それが本当に情報発信をして区民に見えるように、ぜひ早くしていただきたいなと思っております。

 ちなみに、公園面積はもちろん上がると思いますが、公園の緑被面積についてはどうなんでしょうか、伺います。

○千田都市基盤部副参事(公園担当) 今回の整備、また新たな植樹に伴いまして、緑被量は増加する予定でございます。

○甲田委員 次に、トラックの活用、使用についての考え方について伺いたいのですが、トラックにも活用可能な園路ができますと、今までの利用者がほとんど使えなくなるのではという心配をされている区民の方がいらっしゃいます。トラック部分はどのような活用でどのくらいの稼働率を見込んでいるのかお答えください。

○千田都市基盤部副参事(公園担当) 現段階で一概に稼働率ということをお示しはできないところでございますが、トラックにつきましては、中学校の部活動等で使用する場合は事前に占用許可の申請をもらうこととしております。また、占用許可を行う際には、その時間帯や用途に一定の制限を設けることで、利用枠の設定から、草地広場の利用者に対して影響が出ないように運営できると考えているところでございます。

○甲田委員 わかりました。次に、犬の同行入園についてですが、これまで犬を同行できなかった草地広場側の園路について、今、工事期間中は犬を同行させてもよくなっておりますが、開園後はどのようになるのでしょうか、伺います。

○千田都市基盤部副参事(公園担当) 最近整備した白鷺せせらぎ公園、本五ふれあい公園、南台いちょう公園などの大規模公園では、犬を同行させる方の利用をインターロッキング舗装などのハード系園路に限定して可としております。平和の森公園につきましても、今後同一の考え方で検討を進めてまいりたいと考えております。

○甲田委員 次に、防災公園に入る避難等について伺います。平和の森公園周辺地区計画で、道路の計画線を超えて体育館が建つことは不当であり、防災機能の低下だという意見や体育館前の道路が狭く、防災公園であるのに危険だという意見があるようですが、どのような考えになっているのか、改めて確認をさせていただきたいと思います。

○安田都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 平和の森公園周辺地区地区計画は平成5年11月に都市計画決定してございます。この都市計画決定では、体育館予定地の東側には、地区施設道路の計画はございません。本地区計画では、広域避難場所である平和の森公園へ周辺の地域から避難して来られるよう、各地区施設道路を指定しているところでございます。

 なお、体育館の建設に当たりましては、歩行者の安全のため歩行者用空地を整備する予定となってございます。

○甲田委員 わかりました。これらの今お聞きしたことの不安を払拭する説明がやっぱり区のほうで不足しているんではないかと思っておりますので、今後もより丁寧に説明をしていただくことをお願いいたしまして、平和の森公園については終わります。

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