51()、中野区議会では臨時会を開き、新型コロナウィルス対策に関する補正予算を成立させました。

主な事業・金額は以下の通りです。

 

〇特別定額給付金(1人10万円の給付金)  

約344億円(すべて国財源)                                                                      

 〇子育て世帯臨時特別給付金(児童手当受給世帯に対し児童1人あたり10,000円) 

約2億6,900万円(すべて国財源)

 〇妊婦の感染防止のためのタクシー移動に利用できるこども商品券の交付(専門職が面接か電話で話をした妊婦に1万円分のこども商品券を交付)  

約3,600万円(東京都出産・子育て応援事業)

 〇区税相談体制の拡充  

約1,600万円(すべて中野区一般財源)

 〇在宅児童・生徒ICT環境整備支援  

約3億4,000万円(東京都家庭学習環境支援事業の財源約1億1,100万円・残りは中野区一般財源)

 〇区立小・中学校休業中の昼食費支援(就学援助世帯) 

約4,400万円(すべて中野区一般財源)

 〇私立保育施設等へ感染拡大対策費用補助  

約7,400万円(中野区一般財源)

 〇保健所職員の特殊勤務手当支給 

約460万円(中野区一般財源)

 〇集団回収事業者に対する維持対策支援金  

約6,000万円(中野区一般財源)

 〇びん・缶回収事業者緊急対策  

約1,500万円(中野区一般財源)

 

全会一致での成立となりました。

公明党の賛成討論は以下の通りです。

 

令和2年度一般会計第2次補正予算 賛成討論

只今、上程されました 第47議案 令和2年度一般会計第2次補正予算に対し

公明党議員団の立場で賛成討論を行います。

 はじめに、安全安心な区民生活を守るために、日々、懸命に働き続けてくださっている職員の皆様、区民の命と健康を守るために尽力頂いている保健所職員の皆様、そして、PCR検査センターにご協力いただいている中野区医師会の先生方に、心より敬意を表し、感謝申し上げるものです。

また、臨時会を待たず、予備費を充当し、PCR検査センターの設置、在宅軽症者・待機者生活支援等、最前線の現場を支える対策に、最優先に取り組まれたことは評価するものです。

 補正額は歳入・歳出ともに、354億2811万4千円、補正後の令和2年度歳入歳出予算額は、1823億9509万6千円で、過去最大規模になります。

 特に、歳入では、特別定額給付金給付事業・子育て世帯臨時特別給付金等の国庫支出金は、347億2135万9千円で、補正前を上回る額となっています。

特別定額給付金は、全国民を対象に1人あたり10万円の給付をするもので、日々の生活を支えるために多くの区民に切望されています。

一日も早く、区民の皆様の手元に給付金が行き渡るように、丁寧で速やかに手続きが進められることを期待しています。

 次に、わが会派が重要性を訴えてきた、児童・生徒の学力と心身における健康を保つためのインターネットによる連絡・自宅学習の環境整備に係る経費の増額について、高く評価します。全ての児童・生徒が、学校に行かれず、友だちにも会えず、不安と不満を抱え、辛い生活を余儀なくされています。遅滞なく、整備を進めるとともに、教育委員会は心を砕き、知恵を絞り、子どもたちのために力を尽くしていただきたいと要望しておきます。

また、妊婦の新型コロナウィルス感染を防ぐための育児パッケージの配布についても、全ての妊婦に行き届くように細やかな対応を望みます。

 さらに、区は5億4882万8千円を財政調整基金より繰入れ、独自事業である区立小・中学校休業中の昼食費支援、経営・融資相談窓口業務拡充、びん・缶回収事業者緊急対策費などの予算を拡充しました。

昼食費支援については、対象者を限定し、支援策を明確にしたことは、賢明な判断であると評価しています。

 しかし、緊急事態宣言が延長され、区民生活を支えていくためには、今後も補正予算等により迅速に対応する事も検討していかなくてはなりません。

区は「見直すべきものは見直し、歳出の抑制に努めるとともに、歳入の確保にも今まで以上に努めていく必要がある」と、考え方を示しています。直ちに、事業見直しに着手し、財政基盤を構築する覚悟を持って、予算執行に臨んでいただくことを強く求めます。

 誰もが経験したことのない国難ともいえるこの事態を今こそ区と区議会が一丸となって協力し乗り越えていく時であると申し上げ、賛成討論と致します。

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