2月12日(金)、私が所属し副委員長を務める厚生委員会が開かれ、5時間にわたる審議が行われました。

 

●中野区基本構想・基本計画、そして今後10年間の区有施設整備計画の案などがほぼ形になって報告されました。

しかしながら、区役所新庁舎から生活援護課を出すという計画は変わらず・・・。

委員からも厳しい意見が相次ぎました。この事については、別途まとめて書きたいと思います。

 

●基本計画素案たたき台では、1点、施策35「困窮している人に対する自立に向けた支援の充実」というところに着目。

区の生活保護世帯数は現在約6,800世帯あり、近年1%の割合で増加しています。

施策の方向性は、社会的な自立。就労支援や家計相談等支援体制の充実を図るとのことです。

成果指標と目標値は、

①生活保護から自立した世帯数を現状(2019年度)197世帯から、2025年度は250とする。

②生活困窮者を対象とした就労支援を受け就労した割合は、現状(2019年度)59.2%から78%にする。

という2つのみ。

「生活困窮者には保護に至る前の段階で救っていくことが大切。また、就労は大事だが、様々な事情で就労できない人もいる。生活困窮で就労できない人をどのように救っていくのかという点に関しても、しっかりとした指標や目標を持っていただきたい」と訴えさせていただきました。

 

●中野区高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画の案や、障害者福祉計画(第6期)、障害児福祉計画(第2期)の案も報告されました。

これらの計画は、法定計画により、本年3月には策定されます。基本計画は8月策定ですので(致し方ないのですが)時期がずれてしまいます。

私は、介護保険の今後3年間の計画の中身を見て、ちょっと驚いてしまいました。

在宅で介護をされている方たちは、施設に入れずに待機している人が相当います。

また、施設ではなく在宅で介護をしていきたいと思われている方たちも、通所のデイやリハビリ、レスパイトのためのショートステイ等が頼りです。

一人暮らしや老々介護の方たちに必要な、夜間対応型訪問介護サービスや定期巡回・随時対応型訪問介護・看護サービス。そして、もう限界が来た時の介護医療院や、急な入院のあと自宅に戻る前の老人保健施設(老健)。

これらのサービスの見込み量が令和3年度から令和5年度にかけてコロナ禍前の令和元年度まで戻らない数としている部分がほとんどなのです。

確かに、新型コロナの影響で令和2年度は減少しました。それは感染を恐れて外出控えや、施設からの断り等で行くことができなかったことによるものです。コロナが収束しないと考えているのだろうかと思うほど、サービス供給の見込み量が少ないので、何故こんな数字になっているのか、熱心に審議してくださった健康福祉審議会の答申を読んでも、今後ますます必要なサービスの検討を促してしています。

「実績から計算しまして・・・施設整備に有効な土地がなく・・・」と答えられ、「それでは話があべこべです」「実績見合いではなく、ニーズ・必要量から目標を立てるんじゃないんですか」、また「土地がないではなく、今まさに区有施設配置計画を行っているところで未利用地の活用なども検討されている最中なので、本当に作ろうと思えばやり繰りが検討できるはずではないですか」と訴えました。

この問題は、また定例会でしっかり質問させていただきたいと思います。ケアマネさんや地域包括支援センターに聞いても、まだまだ足りない資源に大変な思いをしています。何より在宅介護をしている介護者の方たちがひっ迫しています。

地域包括ケアシステムの肝ともいえる介護事業。これで本当に区の政策目標に叶っていると言えるのでしょうか。

 

●来年度から拡充する「妊娠・出産・子育てトータルケア事業」についても報告がありました。

多胎児の産後ケア事業が拡充になりました❣

さらに、父親等を対象とした離乳食講習会も充実させるとのことです。

これらの事業については別途、ご報告いたします。

 

●最後に、新型コロナウィルス関連について。

 (1)陽性患者の自宅療養者への食糧品等の配給について改めてご報告がありました。

東京都が新たに4日以上自宅療養する方に飲食料品をお届けする事業を1/25から開始したため、中野区ではこれまで幅広い意味で家族も含めて自宅療養者の希望者に対して食品・日用品を手配していたことから東京都の対象者以外の方への配布に変更したというお知らせでした。

 

 (2)新型コロナのワクチン接種について。


この報告がきょうのメインテーマです。

中野区の接種体制の概要がようやく明らかになりました。

きょうの議会報告を受けて、区ホームページ、なかの区報にて周知されます。

詳しくは、下記中野区ホームページをご覧ください。

 新型コロナウイルスワクチン接種について(2月12日現在) | 中野区公式ホームページ (tokyo-nakano.lg.jp)

新型コロナのワクチンがちょうどきょう日本の成田空港に到着したとの報道もありました。

いよいよ、コロナ収束への一縷の望みでもあるワクチンの接種が開始されることとなります。

私たち公明党は、国・都と連携して、皆さまに安全で有効にワクチンを活用していただけるよう、今後も全力を尽くします。

今後、できる限り区民の皆さまに分かりやすい情報をお伝えしてまいります。

 

 

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