一般質問ご報告その5です。

このたび、児童相談所(子ども家庭支援センター)、教育センターを含む中野区子ども・若者支援センターが中野坂上駅近く(中野東中学校との複合施設)にオープンします。

「子ども・若者支援センター」の開設に向けた準備を進めています | 中野区公式ホームページ (tokyo-nakano.lg.jp)

このセンターは、6月に愛称を公募し、「みらいステップなかの」と決まりました。

▼中野区ホームページより

 

子ども・若者支援センターについて 

 

いよいよ、待望の子ども・若者支援センター等複合施設「みらいステップなかの」が11月29日にオープンする運びとなりました。児童相談所の開設は来年4月からとされておりますが、子ども家庭支援センター、教育センターの機能はこの複合施設の中に入ります。

①開設を機に、これまで支援が十分でなかった義務教育終了後から40歳未満の若者の施策も行うとしていますが、実際にどのような施策を行う予定なのか伺います。

 

◆答弁◆

子ども・若者支援センターで実施する若者やその家族の悩みや心配事などを聞き取り、他人や社会との関係性が構築できるよう、助言・支援を行う。

また、すこやか福祉センターや学校、医療機関などと連携し、多面的な支援を行うとともに、中野くらしサポートなどと連携し、自立に向けた就労支援を行う。

さらに、若者の悩みや心配事などを把握するため、社会福祉協議会やNPOなどとの情報交換を行い、相談支援に活かしていく。

 

②不登校・引きこもり生徒は近年増加傾向にあり、今後の支援策拡充が必要と考えます。現在は、不登校生徒が中学を卒業した後どのような状態になっているのか、区は把握していないと思います。進学先等での実態を把握し、相談できる窓口や高校卒業に向けて支援をすべきではと考えますが、どのような相談体制・支援体制を考えているのでしょうか。

 

◆答弁◆

中学校在学中、不登校傾向があった生徒に関する情報については区立中学校とすこやか福祉センターで共有し、卒業生に対する支援を行っている。

子ども・若者支援センター開設後は、子ども・若者支援センターでも情報を共有し、進学先の高校等とも連携しながら、継続的な支援を行っていく。

 

また、高校、大学、就労先での悩みを相談できる場所、発達障害等の生きづらさを抱えた人の相談は、窓口だけでなく、居場所支援も大切です。義務教育終了から高校、大学、就職という一番転機の多い多感な年代において、カフェやサロンといった居場所、または同じような悩みを持つ人達や先輩などの体験談が聞ける場をつくるなど、間口を大きくした上で、専門機関やカウンセリング相談に結びつくような気軽に立ち寄れる工夫をしてはいかがでしょうか。

 

◆答弁◆

若者及びその家族に対する継続的な支援を行っていくためには、気軽に来所することができ、どんな小さな相談でもためらうことがないような雰囲気のスペースを設けることが必要と考えている。

子ども・若者支援センター内に若者が気軽に立ち寄ることのできるスペースを設けることについて、現在、検討を進めているところである。

 

③また、来年の児童相談所設置にあたり、中野区の里親家庭が区の所管となります。現状、中野区の里親は10数家庭と聞いていますが、里親の普及啓発、認定前研修、養成とともに、里親の活動を側面から支える里親支援機関による包括的支援が重要です。

里親支援機関について、どのような形で進めていくのか伺います。

 

◆答弁◆

子どもの最善の利益を達成するために必要な質の高い里親教育を実現するためには、里親制度の普及啓発、里親に対する研修やトレーニング、相談支援などを一貫して、継続的に提供できる体制を構築することが必要である。

里親支援の実績がある民間団体に里親支援業務を包括的に委託することにより里親支援機関を設置し、里親に対して質の高い支援ができる体制を構築していく。

  

社会的養護のお子さんを家庭的な場所で育てていくことが子どもの権利擁護の最重要視点だと考えます。そのカギを握る里親さんに勇気と希望を与え、力を発揮していただくためにも、温かく適切な支援がされていくことを願い、この項の質問を終わります。

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