10月定例会での各常任委員会が開催されました。
私の所属の子ども文教委員会では、次の議案審査や陳情審査、そして報告事項がありました。
委員会に付託された条例議案や補正予算、陳情については、委員会内採決を取り、改めて最終日の15日本会議にて全議員による採決が行われます。
○議 案
第60号議案 中野区子どもの権利擁護推進審議会条例を廃止する条例
第61号議案 中野区保育所保育料等の徴収等に関する条例の一部を改正する条例
第62号議案 中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例
第63号議案 中野区立教育センター条例の一部を改正する条例
第64号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害
補償に関する条例の一部を改正する条例
第67号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)
○陳 情
第15号陳情 中野区区有施設整備計画(案)による大和西児童館の児童館機能廃止と職員
引き上げについて
○所管事項の報告
1 令和4年度国・都の施策及び予算に関する要望について
2 令和2年度の新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の実施結
果及び令和3年度の取組状況について
3 中野区基本計画の策定について
4 中野区区有施設整備計画に係るパブリック・コメント手続の実施結果について
5 中野区構造改革実行プログラムの策定について
6 (仮称)中野区子どもの権利に関する条例の考え方について
7 中野区立小中学校施設整備計画(改定版)の策定について
8 プレーパークの展開に向けた検討について
9 子ども・若者支援センター開設に伴う児童虐待通告先等の変更について
10 児童相談所の設置に向けた検討状況について
11 教育管理職の異動について
12 小中学校学習系ネットワークの強化について
13 その他
詳細のご報告は改めて行いますが、酒井区政となってようやく出された基本計画・区有施設整備計画は、セットで策定の結論を出すはずでしたが、遅れに遅れたうえ、施設の配置計画については、新庁舎から生活保護課だけが出されるというおかしな計画に途中で変更されてしまった事などから、異論が彷彿となり、結局また変更するという異例の事態となりました。そこで、今回の定例会では、区有施設整備計画はパブリック・コメントの実施結果のみが報告され、計画の「案」が取れず、報告されませんでした。(新庁舎については総務委員会の所管・生活保護課については厚生委員会の所管です)
子ども文教委員会では、9月2日の委員会より引き続き、懸案であった児童館の半減計画も、上記に伴い、まだ案が取れない状態です。
そのさなかに付託された「大和西児童館の児童館機能廃止と職員引き上げについて」の第15号陳情。
大和西児童館廃止で学童クラブ館となるその館については、児童館機能(子どもたちの居場所機能)と職員の引き上げもできれば行わないでほしいという陳情です。
聞けば聞くほど、やはり児童館をそのまま残さないといけないのではないかと思えてきます。
区の答弁としては、「児童館が廃止になっても、陳情に書いてあるような機能はなるべく残し、職員も巡回して、学童クラブ委託事業者にも協力させる(ので児童館は廃止とさせてほしい)」とのこと。
陳情に異議を唱えるものではありませんが、それであれば、他の廃止となる児童館や学童館となるところは整合性が取れるのでしょうか。
区の答弁としては、「それは個々の地域によってニーズが違うので個別にしっかり対応している」とのこと。
また、イベントの時だけの居場所機能ではなく、陳情にあるように、常時にわたり学童クラブ員でない子どもも、中・高生も来ていいですよという形にするのであれば、無事故で運営するためには、やはりそれだけ職員を手厚くしなければなりません。職員を引き上げたのに近隣の児童館から巡回をさせるといった話では、今度は他の「新たな児童館」の職員が手薄になってしまうのではないかという懸念も出てきます。
本当にそんなことができるのかどうか、また他の地域の個々のニーズも探る必要があり、さらには、計画がストップされて、すべての児童館が地域の子育てと地域包括ケアに資する新たな児童館として抜本的に生まれ変わらせることができるのではないかという淡い期待をかけ、まだ議論を続ける意味でも、陳情は「継続」という判断にさせていただきました。
もちろん「採決を」と主張された会派もありましたが、「継続」が賛成多数となりました。
こちらも、15日の本会議で、再度諮ることとなります。