数日前より、猫のご相談に対応しています。
一人暮らしだった飼い主の方が、どうも認知症になり施設に入られたようで、1ヶ月ほど前に家が解体され、飼われていた猫が放り出されてしまいました。
近隣の方が見かねて面倒を見ていますが、これからの寒い季節、せめて雨風の凌げる場所を提供してあげたいとの思い。
2年程前にも同じような事がありました。奇しくも今回の解体された家のすぐそばで、2年前に飼い主がいなくなった猫を預かってくださった方がいます。
飼い主はもう戻ってこられません。
高齢者の方は、ペットを家族として大事にしてきましたが、自分のいなくなった後のことを考えていない人が多いように思います。
捨てる気はなくても、突然、野良猫として生きていくことを余儀なくされてしまう猫は本当に可哀想です。
今、専門家の方にご相談をしています。里親を探すには、まずその猫ちゃんが病気を持っていないか、ワクチンを打ち検査をしたり、避妊去勢されていなければ手術もしてからでないと譲渡はできません。そのお金を誰が出すのか、誰が対応するのか、難しい問題です。
しかし、避妊去勢をしていない猫が地域に増えれば、年に何度も子猫が産まれ短期間の間に一気に野良猫が増えてしまいます。
今後このような事例が多くなるなか、中野区ではまだ取り組みが追い付いていません。
中野区では、町会自治会での活動として、地域猫活動をされる団体支援のための助成金を申請することができますが、活動団体として手挙げする町会が増えないこと、手挙げできる団体が町会だけということでは、なかなか進まない現状。この取り組みを始めて7年ほどが経ち、もうそろそろ検証し、次の段階に進まなくてはなりませんね。
地域での支え合い、そして動物との共生、保健衛生とさまざまな問題がありますが、動物が好きな人も嫌いな人も取り組むべき「地域猫(飼い主のいない猫)の対策」は待ったなしだと思っています。
 
中野区ホームページより

カテゴリ

月別アーカイブ