子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)についてご存じでしょうか。

2013年4月、子宮頸がんの原因となるヒトパピロマーウィルスの感染を防ぐため、小学6年生から高校1年生の女性を対象にHPVワクチンが定期接種化されました。

しかし、接種後の体の痛みなどを訴える人が相次いだため、厚生労働省は2か月後に、「積極的な接種の呼びかけを中止」とし、混乱した状態が続きました。

海外では多くの国で女子も男子もHPVワクチンを接種しており、カナダやイギリス、オーストラリアなどは80%以上の接種率となっています。

それだけ、子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応のデメリットよりも大きいということが分かってきており、推奨されているのです。

日本は、定期接種の積極的な勧奨を止めていた時期に、無料接種の機会を逃してしまった方がいます

それが16歳から27歳のキャッチアップ世代です。現在、この世代の方たちに対するキャッチアップ接種を行っています。

厳密には、1997年(平成9年)度生まれ~2008年(平成19年)度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日生まれ)の女性の方には今年度中であれば公費(無料)で接種を受けられます。

このワクチンは3回接種が必要となり、3回受けるには、一般的な接種スケジュールでは最短でも6か月ほどかかるため、今年度中に終えるためには9月に1回目を打ち終えることが必要となります。

中野区では、4月頃に対象者あてのはがきをお送りしています

しかし、そのはがきには、スケジュールを鑑みると9月までにの接種しなければ無料で受けられなくなること等について周知不足と感じました。

そのことを公明党議員団として取り上げ、ホームページへの掲載方法や広報などを見直しを促してきました。

(※第2回定例会で久保りか議員が一般質問)

▼対象者の方は中野区のホームページをぜひご覧ください

中野区HP   HPVワクチンのキャッチアップ接種

 

わかりやすいチラシがありました

その後、助産師をしている支援者の方より、東京都産婦人科医会が作成したチラシ・ポスターがインパクトがあって素晴らしいと教えていただきました。

▼それがこちらです。

無料で受けられる機会を逃してしまうと、高価なワクチンだけになかなか受けることができなくなってしまいますので、要注意です。

対象年齢の女性の方、また保護者の方はぜひ検討してくださいね。

子宮頚がんワクチンについて、以下を参考にしてください。

▼参考▼

東京都HP これだけは知って欲しい「はじめてのHPVワクチン」

 

 

※久保りか議員の一般質問より抜粋▼

令和6年06月14日中野区議会本会議(第2回定例会)

質問

HPVワクチンのキャッチアップ接種についてお聞きします。

この接種については、今年度末をもって終了となるため、その後は対象者の自費で接種を行うことになります。原則3回接種によるもので、3月末までに3回の接種を終えるためには、遅くても1回目の接種を9月までに受けることが望ましいとされています。

しかし、中野区が対象者に送付した勧奨はがきでは、そのことが分かりやすく記述されているとは言えません。ホームページ、SNSなどの広報、医師会と連携したポスター作成、あるいは改めての勧奨はがきによる通知など、対象者に接種時期や次年度以降の接種は有料になることなどが分かりやすく伝わるように手段を講じるべきではないでしょうか。お考えをお聞きします。

 

健康福祉部長答弁

HPVワクチン接種のキャッチアップ接種の対象者及び高校1年生相当の方が、公費負担のある期間内に接種を完了するためには、9月末までに1回目の接種を受ける必要がございますので、区ホームページやSNSなどを活用して分かりやすく広報してまいります。

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