「若者の声を聴く」第3回は、若い女性のお二人にオンラインでお話を伺いました。

お二人には、8月1日に開催した「女性の元気応援フォーラム in 中野」で司会を務めていただきました。

今回は、フォーラムに参加して感じたことをはじめ、

  • 中野に住み続けるために、どのような支援があったらよいか

  • 日頃、生活の中で感じている困りごと

  • 若い世代に区政や行政の情報を届けるには、どうすればよいか

  • 私自身の発信を、どのように改善したらよいか

などについて、率直な意見を聞かせていただきました。

「女性の元気応援フォーラム」に参加して

フォーラムについては、

「女性が中心だったので、身体や健康について話しやすい雰囲気があった」

「結婚しているとか、子どもがいるとかにかかわらず、自分自身の健康について学べる内容だったのが良かった」

といった感想をいただきました。

生理や貧血、骨密度など、日常生活に深く関わっているにもかかわらず、検査を受けたり、正しい知識を学んだりする機会は、まだ十分ではありません。

最初はもう少し年齢の高い人のためのセミナーかと思ったが、

実際に参加してみると内容はとても良く、「今なら友人にも一緒に行こうと勧められる」と感じたそうです。

今後、若い世代にも参加してもらうためには、対象となる年代や取り上げるテーマ、参加すると何を知ることができるのかを、事前にもっと具体的に伝えることが大切だと気づかされました。

私も、若い女性が楽しみながら自分の身体を知る機会を増やしたいと考えています。

特に、若年女性の貧血や骨密度などについては、学校教育や健診の中でどのような取組ができるのか、具体的に提案していきたいと思います。

中野に住み続けたいけれど、家賃が高い

今回も、若い世代にとって大きな課題として挙がったのが、家賃の高さです。

「家賃は上がっているのに、給料はなかなか上がらない」

これは、これまでの若者との対話でも、毎回のように出ている声です。

中野は交通の便が良く、暮らしやすく、住み続けたいと思う若者も少なくありません。しかし、家賃負担が重く、結婚や転職など生活が変化する時期に、区外へ転出せざるを得ない人もいます。

区の財源には限りがありますが、生活に困窮している方へのセーフティネットだけでなく、一時的に生活が不安定になった方への住宅支援、自立支援、就労支援などを、どのように組み合わせられるのか。

若者が中野で暮らし続けられるまちにするため、避けて通れない課題だと改めて感じました。

外国人住民との共生と、生活ルールの周知

住環境については、外国人住民との生活習慣の違いから生じる、騒音やごみ出しなどの問題も話題になりました。

外国人住民が増えること自体を問題とするのではありません。国籍にかかわらず、地域で共に暮らすためには、互いに生活上のルールを知り、守ることが必要です。

ごみの出し方や騒音、住まい方などについて、来日時や転居時に、分かりやすい言葉で伝える仕組みが必要ではないかとの意見がありました。

また、無届の民泊や、一つの住居に多くの人が暮らす過密居住などは、近隣環境だけでなく、防火・安全面の問題にもつながります。

「共生」を誰かの我慢の上に成り立たせるのではなく、困ったときに相談でき、必要な場合には行政が調査や指導を行える体制を整えることが大切です。

若者は、困っても相談先が分からない

対話の中で特に印象に残ったのが、

「甲田さんとつながっている私たちは、困ったときに聞くことができる。でも、多くの若者は、誰に、どこに相談すればよいか分からない」

という言葉です。

区報や区のホームページには、さまざまな制度や相談窓口が掲載されています。しかし、情報量が多く、自分に関係する制度を見つけるのは簡単ではありません。

若者は、まずインターネットやAIで調べます。すぐに答えが返ってくる便利さがある一方、その情報が正しいのか、自分の状況に当てはまるのかを判断することは難しい場合があります。

行政で対応できることなのか、できないことなのか。それが分かるだけでも、次に取るべき行動を考えられます。

若い人が「まず聞いてみよう」と思える相談の入口や、同世代の人が行政に相談した体験、制度を利用した体験を発信することも必要ではないか、との提案をいただきました。

障害福祉の対応についても率直な声

お一人は、仕事で就労継続支援に関わっており、中野区在住の障害のある方を支援する中で、

「相談窓口はあるものの、他の区に比べて手続や対応に時間がかかり、支援者側から何度も働きかけなければ進まないことがある」

と感じているそうです。

精神障害や発達障害など、支援を必要とする方が増える中、相談や手続の迅速性、専門的な支援体制をさらに充実させる必要があります。

現場で支援に携わっている若い方の実感として、大切に受け止めました。

オンラインでも、話すうちに意見が広がりました

今回はオンラインでの対談だったため、途中で音声が途切れたり、接続し直したりする場面もありました。

それでも、話を続けるうちに、一つの話題から次の課題へと意見が広がり、予定していた時間を超えるほどの対話になりました。

「何か困っていることはありますか」と尋ねるだけでは、なかなか言葉にならないこともあります。

しかし、複数人で語り合う中では、少しずつ考えが引き出されていきます。

声を聴くことは、単に要望を集めることではありません。対話を通じて、本人もまだ言葉にできていなかった課題や思いを一緒に見つけていくことなのだと感じました。


「政策」だけでなく「人柄」が伝わる発信を

最後に、私自身の発信についてもアドバイスをいただきました。

私はこれまで、4,000件を超える区民相談を受けてきました。中には、個人が特定されるため公表できないものや、とても深刻で、簡単には発信できない相談も少なくありません。

そのため、私が何を大切にして議員活動をしてきたのかが、若い世代には十分伝わっていないのではないかという悩みがあります。

お二人からは、

「甲田さんは実際に話すと、とても話しやすく、お母さんみたいな安心感がある。でも、SNSだけを見ると、真面目で少し硬い人に見えるかもしれない」

「作り込んだ発信だけでなく、若い人と自然に話している姿を見せた方が、人柄が伝わると思う」

との率直な指摘をいただきました。

政策を詳しく説明する長い動画は、関心を持ってくださった方のための記録として残す。一方で、初めて見る人には、

「今日、若者からこんな声を聞きました」

「対話をして、こんなことに気づきました」

という、一つのテーマに絞った30秒程度の短い動画を届ける。

また、一人でカメラに向かって話すだけでなく、誰かに質問してもらい、対話形式で答える方が、自然な姿が伝わるのではないかとの提案もいただきました。

ありがたいです。早速、今後の発信に生かしていきたいと思います!!

若い世代が中野に住み続けるために、何が必要なのか---。

困ったときに「声を上げてもいい」「相談してもいい」と思える中野にするために、何ができるのか---。

これからも、若者の皆さんとの対話を続け、いただいた声を発信するとともに、具体的な政策提案につなげていきたいと思います。

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