「こんなことを聞いてもいいの?」に応えられるまちへ
「#若者の声」第4回は、20代の臨床心理士の方にお話を伺いました。
自治体などから委託されたSNS相談や、学校で子どもたちの相談に関わってきた方です。今回はお母様も同席され、3人で語り合いました。
お話を聞いて、特に心に残ったのは、深刻な悩みになる前の「ちょっと聞きたい」を受け止める人が必要だということです。
議会ではよく、複数の困難を抱えた方を 「どう適切な支援につなぐか」 を議論します。
それは大切なことです。
一方、相談の現場には、「どこに聞けばいいか分からない」「こんなことを聞いてもいいのか分からない」という声も数多く届くそうです。
日常の小さな疑問を家族や知り合いに聞けず、相談先を探している人がたくさんいるんですね。
「親に相談するくらいなら、警察に行きます」と話す子もいたと伺いました。
家庭や学校に安心して話せる相手がいるとは限りません。
家庭内の親子の会話は、親御さんが共働きなどにより昔よりどんどん少なくなっており、それが普通になってしまっていることで、思春期になるとさらに話ができなくなるのかもしれないと思いました。
また、大学生年代になると、中高生向けの居場所や相談窓口は利用しづらく、かといって大人向けの窓口へ行くのも勇気が要ります。
年齢によって支援が途切れる難しさも見えてきました。
彼女と考えたのは、そんな時居場所となるのは、勉強や仕事をしたり、食事をしたり、一人で静かに過ごしたりできるカフェのような居場所です。
そこに、普段から声をかけられる人がいる。最初から悩みを打ち明けなくても、「これ、どこに聞けばいいですか」と尋ねられる。必要になったときには専門家につながれる。
—そんな場所があれば、孤立や問題の深刻化を防ぐ一歩になるのではないでしょうか。
役所の窓口やホームページも同じです。
「発達相談」「ハラスメント相談」といった制度名だけでは、自分の悩みが当てはまるか判断できない人もいます。
「子どものことで少し気になる」「家族とうまく話せない」といった身近な言葉で入口を示し、最初に話を聞いた人が次の窓口まで案内する。
相談する人に何度も一から説明させない工夫が必要だと感じました。
若い人ならインターネットで調べられる、とは限りません。
情報を見つけても、自分の状況を言葉にできなかったり、どの制度を使えばよいか分からなかったりします。
今回、現場で相談を受けてきた若い専門職の方から学んだのは、支援につながる前に、人に尋ねられる安心感をつくることの大切さでした。
若者が気軽に立ち寄れる居場所と、些細なことから聞ける相談の入口。
いただいた声を、今後の中野区への提案につなげていきたいと思います。
#若者の声









